AWS(Amazon Web Service)ではなく、 ACD(Amazon Cloud Drive)を使うことにしました。Amazon Prime会員になるだけで、Rawデータを含む写真等の画像ファイルを無制限にアップロードできてしまうのです。
必要な経費はPrime会員費のみなので、月あたり300円程度というコストパフォーマンス。
日々増えていく写真データのバックアップ用途に最適ですね。
バックエンドはAWSだろうから、信頼性も高いでしょう。…最安のオプションでしょうけど。
以下はAmazonの触れ込み抜粋です。
容量無制限のフォトストレージ
Amazon プライム会員なら追加料金なしで写真を好きなだけ保存できます。
カメラ・携帯にて撮った写真を何枚でも Cloud Drive に保存して、いつでもどこからでも見ることができます。
RAWファイルについて
RAWファイルは、カメラ―メーカーが独自に定めたファイル形式で、拡張子はカメラの機種によって異なります。
Cloud Driveでは、特定のRAWファイルを写真として認識します。
プライム会員であれば、写真ファイルはストレージスペースには影響しません。
類似サービスにGoogle Photosがありますが、それとの違いは大きく3つあります。
- Rawデータファイルを写真として認識し、無制限アップロード対象として扱う
- Google Photosでも可能だが制限有り
- ホスト側の都合で勝手に写真を使うことがない
- Google Photosに写真をアップすると、Googleが全世界に配布を行うためのライセンスを付与することになる
- 個人的な利用に限られ、商用利用は不可
- Google Photosには制限なし
基本的にはAmazon提供のGUIアプリやアップロード用Webアプリを使うことになりますが、CUIでAmazon Cloud Drive操作を可能にするPythonライブラリがあるので、ファイルサーバ上で自動バックアップスクリプトを走らせたり、Jenkinsで自動バックアップさせることも可能です。
~ $ acdcli usage
Documents: 0, 0.0 B
Other: 0, 0.0 B
Photos: 2469, 12.8 GiB
Videos: 0, 0.0 B
Total: 2469, 12.8 GiB
素晴らしい。
気になる通信速度は?
$ acdcli ul 2015 /写真/
16-03-26 13:00:29.073 [WARNING] [acd_cli] - Timeout while uploading "DSC_5779.NEF".
16-03-26 13:40:20.479 [ERROR] [acd_cli] - Uploading "DSC_5977.NEF" failed. RequestError: 500, {"message":"Internal failure"}.
16-03-26 13:44:03.712 [WARNING] [acd_cli] - Timeout while uploading "DSC_6013.JPG".
...
16-03-26 14:37:58.453 [WARNING] [acd_cli] - Timeout while uploading "IMG_7569.JPG".
16-03-26 15:58:32.602 [WARNING] [acd_cli] - Timeout while uploading "DSC_7007.NEF".
16-03-26 16:08:18.497 [WARNING] [acd_cli] - Timeout while uploading "IMG_7941.JPG".
16-03-26 16:31:46.576 [WARNING] [acd_cli] - Timeout while uploading "DSC_7232.NEF".
[######################## ] 100.0% of 28GiB 6483/6484 319.0KB/s 09s
22 file(s) failed.
計測サイトで20〜30mbps程度の速度が出るネット環境であるにも関わらず、これは遅い。
が、バックアップ用途なら基本的に放置で良いので、あまり気になりません。
とはいえ、Timeoutエラーは気にしないとな…。そのうち解決を図ります。